シーグラスの想い出🌼

今日も週休日でお休みです。

この2〜3日ずっと雨が降っています。

今日も朝から雨…。


今朝もゴミ捨て後、卵を買いにローソンへ行ってきました。

入って左手にある本のコーナーに気になる見出しの

雑誌を見つけ、パラパラと立ち読みした後買ってきました。


素敵な人生の先輩方の、心と体を整える習慣についての記事が掲載されています。


読みやすく活字も大きい。


帰ってきて洗濯機を回しながら雑誌を見ていると

立ち読みしている時には気が付かなかった記事に、目が止まりました。


浜に流れ着いたガラスのカケラです。


子供達がまだ2人とも小学生の頃、夏になると

家族でキャンプに行ってました。


たくさん人のいる立派なキャンプ場は疲れるので

どちらかと言うとマイナーなキャンプ場を選んで行ってました。

毎年、少しずつキャンプ道具を揃えて何年行ったかなぁ。


その年に、選んだキャンプ場は管理人の方もいらっしゃいましたが、水は蛇口の水は使えなく管理人さんにタンクに入れて貰って使うようなマイナーな

キャンプ場。


なんの知識も無く選んだそのキャンプ場は他に

子供達と先生もいて、少し賑やかだったのですが

自然豊かな山の上と思い、一泊目をスタート。


朝方、テントの中で早くに目を覚ました元気な子供達が騒ぐ声と、微かに波の音も聞こえた気がしました。


少ししてからテントを出ると、誰もいないのです。


と、言っても撤収して誰もいないわけでは無く、

テントは設営されたまま子供達と先生方が1人も居ないのです。


火を起こしたりして朝ごはんの支度をしていると

子供達が数人見え始め、あっという間に元の賑やかなキャンプ場の風景です。


山の方から次々と現れる子供達。

いったいそっちには何があるの⁇と、不思議に思いながら過ごしていると、お昼前にはまた吸い込まれるように山に消えてゆきます。


お昼ご飯を食べてから、家族で子供達に着いて行ってみました。

太い木、細い木沢山の木々を抜けて山の道を歩いて行きます。

途中、柵の無い崖の上にある様な山道に落差のある場所が有りロープが下がっています。

前を歩く小学生達は、慣れた手つきでロープを持ち

次々と下に降り、その先の見えない山道に入っていきます。


子供が行けるのだから、大人だって大丈夫のはず。


ロープで山道を降りるなんて、非日常なことにワクワクしました。

林を抜け背の高い草むらに入った頃には海の匂いが

間違いなくします。


波の音?は本当で、私たち家族がいたキャンプ場は

断崖にある海の上だったのでした。


背の高い草むらから砂浜が見えた時の驚きと感動。

キラキラ光る海と砂浜がそこにあったのです。


消えた子供達は、その海で先生の指導でカヌーの

練習をしていました。


まさか海が有るとは知らずに選んだキャンプ場。

翌年はしっかり浮き輪や子供の水着を用意して

キャンプを楽しみました。


その砂浜は陸からは、その山道を降りてゆくか

海からしか来れない場所になっているので、荒らされていなく人も少なく美しい砂浜が広がっていました。


そこで、初めてみたシーグラス。

シーグラスと、名前も知らず私たち家族には宝石の様に見えたのです。

たくさんたくさん拾い集めて、夏休みの作品に。



数年後、台風崩れの嵐がそのキャンプ場あたりを

破壊し閉鎖されてしまいました。


高校生になった娘と2人、そのキャンプ場に行った事が有ります。

まだ、管理人の方が居られて奥に入ってもいいと承諾を頂き海に続く道へ行くと、断崖の道には木が倒れ

跨がないと先に進めません。


ロープはまだ有り、キャアキャア言いながら降りて行き、今度は登れるか心配でしたが先に進み海に出ました。

全く、誰もいない砂浜。

何年か前に拾わずにいたガラスが丸くシーグラスになっているかなと、楽しみで行った砂浜でしたが

もう、2度とくることのできない砂浜にいると思うと

淋しくなり、少しだけシーグラスを拾い帰ってきました。





社会人になった娘と、再度訪れた時にはキャンプ場の入り口さえわからなくなっていました。